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うつ病
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うつ病
















原因
うつ病は気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったりして強い苦痛を感じ、うつ病は日常の生活に支障が現れるまでになった状態です。うつ病はこうした状態は、日常的な軽度の落ち込みから重篤なものまで連続線上にあるものとしてとらえられていて、うつ病の原因についてはまだはっきりとわかっていません。
症状
うつ病は統合失調症と対置される二大精神疾患であり、意識障害、記憶障害は伴わないが、抑うつ、興味の消失、思考力減退、罪責感、自殺念慮、睡眠障害で寛解状態をくりかえします。うつ病の基本的な症状は、強い抑うつ気分、興味や喜びの喪失、食欲の障害、睡眠の障害、精神運動の障害、疲れやすさ、気力の減退、強い罪責感、思考力や集中力の低下、死への思いであり、他に、うつ病は身体の不定愁訴を訴える人も多く、被害妄想などの精神病症状が認められることもあります。

うつ病は次にあげる症状のうち4つ以上が持続的に認められればうつ病が強く疑われます。
1、一日中気分が落ち込んでいる
2、何をやても根気がない
3、簡単なことが決断できない
4、特に朝方に憂うつ
5、いつもより早く目覚める
6、生きていても仕方ないと思う
7、理由もなくいらいらする
8、疲れ易く活力が出ない
9、些細なことに申し訳ないと悩む
10、何に対しても興味も喜びも持てない
11、食欲がない
12、頭の回転が鈍い
13、自分は価値のない劣等な人間だと思う
(思考)
考えが進まない、集中できない、決断力が落ちた、頭がぼけてしまったなどと感じます。自分はだめな人間だ、なにをやってもだめだ、と感じたり、後悔や取り越し苦労にさいなまれるようになったり、罪業妄想、貧困妄想という特徴があります
(感情)
寂しい、落ち込む、絶望的だ、なんの希望もない、本来楽しいはずなのにそんな気分になれない、などいろいろな感じかたがあります。これらの感情が一時的なものではなく、2週間以上続くのが特徴です。
(身体)
睡眠障害には不眠と過眠があり、一般的には不眠がほとんどですが、なかには異常な眠気で1日中寝て過ごすということもあります。不眠では、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害があります。食欲の異常、易疲労性、身体症状として頭痛や頭重、肩こりなどがあり、頭痛は頭を鈍く締めつけられているような痛みで、肩こりは頭から背中にかけて重い物を背負っているような肩こりを鈍重なコリがあります。また、体の各所の慢性的な痛みに悩まされることもあります。
うつ病になりやすい人
うつ病になりやすいとは 現在は、誰もが複数のストレスを持ってるので、誰もがうつ病と無関係とは言えません。しかし、その中でも特に下記の素因をもつ人がストレスにさらされたうえ、傷心、転勤、出産などで違う環境に置かれるとうつ病になりやすいといわれています。
1、まじめで仕事熱心
2、完全主義で几帳面
3、仕事や家事を人任せにできない
4、融通がきかない(思考が柔軟性に乏しい)
5、人にどう見られているか非常に気になる
東洋医学的なうつ病の症状
肝気鬱結による鬱証
精神抑鬱、落着かない、溜め息など、胸脇の脹痛、疼痛部位が決まらない。胃部のつかえ、食欲不振などを伴う。
気鬱化火による鬱証 
ストレスが溜まり易い、いらいらする、怒りやすいまたは胸脇脹満、口乾、口苦、大便秘結、頭痛、面紅目赤、耳鳴りなどを伴う。 
気滞痰鬱による鬱証
抑鬱、憂い悲しむ、喉の異物感、飲み下すことも、吐き出すことも出来ない胸悶、息づまり感、または脇痛を伴う。 
心神失養による鬱証 
精神恍惚、情緒が不安定、悲傷して泣きたい動悸、時々あくびをする、不眠を伴う。
心脾両虚による鬱証
不安感、全身だるさ、心悸、不眠健忘、頭暈、顔色がさえない、食欲不振、下痢しやすい或は軟便を伴う。
虚火による鬱証 
眩暈、心悸、不眠、イライラする、怒りっぼい、のぼせ、上半身特に面部に多汗、腰や膝がだるい、遺精、生理不順を伴う。 
治療
東洋医学ではうつ病のような臓燥(ぞうそう)、郁気(ゆうき、)厥症(けつしょう)などの病名があります。鍼灸治療は、脳内に不足している脳内物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなど)の分泌を促進させる治療を目的とします。
肝気鬱結による鬱証
治療として疎肝、理気、解鬱として肝の疏泄機能を改善し、気の巡りが良くさせる。これにより鬱状態を解消する。
取穴は期門、陽陵泉

気鬱化火による鬱証 
治療として清肝瀉火、解鬱和胃として肝熱を清め、肝胃の調和を促す。
取穴は巨厥、肝兪など。 

気滞痰鬱による鬱証
治療として行気、化痰、解鬱として痰を除去し気の巡りを良くさせる。
取穴は天突、肺兪など。 
心神失養による鬱証 
治療として養心安神、解鬱(心を養い心神を安定させる。
取穴は通里、心兪など。 

心脾両虚による鬱証
治療は健脾養心、益気安神(脾の働きを強め、心を養い、気血を補う。
取穴は神門、三陰交など。 
虚火による鬱証 
治療として滋陰清熱、鎮心安神をおこなう。
取穴は心兪、腎兪など。

全体的に取穴として
人中、下関、頬車、地倉、百会、
期門、肩井、
肺兪、心兪、隔兪、胃兪、腎兪、命門
気海、膻中、鳩尾、膏兪、中脘、大巨、不容、梁門、関元
合谷、神門、内関、
湧泉、陽陵泉、足三里、三陰交、
などに患者さん一人ひとりに合わせた治療を行います。

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