Acupuncture Clinic TEL 042-455-5828
本態性振戦について
当院の紹介 治療科目 治療時間・休診日 治療方針・安全衛生 治療金額 アクセス プライバシーポリシー 予約 問い合わせ





原因
本態性振戦とは、原因となる病気がないのに振戦・ふるえだけがある状態で、問題となる原因がなく、生理的(寒さ・緊張などによるもの)なふるえが起こるような状況でもないのにもかかわらず、手や頭にふるえが生ずる病気です。
振戦・ふるえの原因として最も多いものは、本態性振戦であり、最も多い不随意運動で、相対する筋肉が律動的に収縮するために生じる規則的な振戦・ふるえのことです。
パーキンソン病では安静時に振戦・ふるえが生じますが、本態性振戦では動作時や姿勢保持に際して振戦・ふるえが現れ、遺伝性を示さないものが本態性振戦で、老年期に発症する老人性振戦、家族性振戦、本態性振戦と本質的には同じ部類に属すると考えられています。
字を書くときだけに振戦が出る場合には、書痙と甲状腺機能亢進症の初期の症状として、手のふるえがおこります。薬の副作用(喘息の薬、精神安定剤など)で振戦が起きることもありますので要注意です。
症状
本態性振戦の振戦)は最初、上肢に生じ、大部分では左右差がありませんが、一部で利き手に初発することもあります。上肢に次いで頭部のふるえが加わります。頭部では左右へのふるえと前後へのふるえが認められ、まれに頭部のふるえが手より先に生じることがあります。頭部の振戦は、姿勢保持で増強し、頭を支えるとふるえは消失します。さらに顎、口唇、舌や喉頭にもふるえが生じることがあります。手のふるえ、箸を持つ手がふるえてつかめない、ビール等ををつぐ時など水の入ったコップを持つとふるえる、声のふるえ、頭のふるえがあり、人前であったり、緊張したり、ストレスがあると特にひどくなりますが、頸部振戦、手指振戦の症状はほとんど進行しません。本態性振戦は成人期の初期に多く発症しますが、どの年齢層でも起こります。振戦は徐々に目立つようになり、高齢者ではより顕著に現れます。このタイプの振戦は60歳以上の人に多くみられるために、以前は老年性振戦と呼ばれていました。通常は本態性振戦は軽度のままで重大な病気ではありませんが、手がふるえて字を書きづらい、道具をうまく扱えないなどといった不便が生じます。本態性振戦は腕に起こりますが、まれに脚に起こることもあります。安静にしているときには起こりませんが、手足を伸ばすとふるえが始まり、無理な体勢を取るとふるえが悪化します。本態性振戦は体の左右両側に起こりますが、一方の側により強く症状が現れます。頭部に起きると頭がふるえて上下に揺れ、声帯に起きると声がふるえます。
本態性振戦の治療を受けることなく日常生活の支障を我慢し、自ら生活範囲を狭めてしまっている人が少なくないです。本態性振戦がひどくなると、日常生活に差し支えます。人前でひどくなるので、精神的プレッシャーを感じて、悩みを抱えるようになることもあります。

ミオクローヌスとの鑑別に注意が必要。

治療
生活注意点として、十分な睡眠と休養で交感神経の緊張を緩和させるようにし、適度な運動をして、肉体的にも精神的にもリラックスすると、症状が改善することもあります。
鍼灸治療として
百会、前頂、承霊、懸顱、後頂、太陽、風池、人中、神庭、印堂、大椎
鍼通電治療も合わせて行います(百会・印堂)
手の井穴の刺鍼も効果あり〔薬指)・円皮鍼も良し

トップに戻る・・・Copyright 2014.11.13 Acupuncture Clinic All Rights Resaved