神経痛頭痛の原因
頭部を支配する感覚神経の三叉神経や上部頸髄神経の損傷(大後頭神経等)が頭部の神経痛を引き起こし症状をおこします。
後頭神経痛は、原因不明の特発性後頭神経痛と二次性後頭神経痛に分けられるが、特発性後頭神経痛は極めてまれです。二次性後頭神経痛は腫瘍、炎症、外傷、痙性斜頚、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、ストレスなどによって引き起こされます。
症状
大後頭神経痛・小後頭神経痛
後頭部の下方から上方、耳の後部に向けて放射する頭痛です。
頭皮の表面に痛みがあるように感じ、ひどいときには髪にくしが触れただけで痛みが誘発されます。後頭神経痛の多くは後頭部に限られる片側性の発作痛です。
大後頭神経は外後頭隆起の外側2.5cm、小後頭神経はさらにその外側2.5cmから上に伸びているため、後頭神経痛の時に下方から放射されるように痛みが走ります。後頭神経痛の診断は、神経の出口を圧迫して、痛みの再現をみることができます。
後頭神経痛は通常、急に耳の後ろや後頭部が痛くなり、後頭神経痛は後頭神経に沿って痛みます。肩凝りや耳鳴り、急に頭を動かした時にふらっとするめまいなどを伴うこともあります。頚の付け根から突き上げられるように痛みがあります。押さえると、痛さのあまり顔をしかめるというのが後頭神経痛の典型です
特発性後頭神経痛
特発性後頭神経痛は,片側の大・小後頭神経支配領域に限局する発作性電撃様の疼痛で,毛髪に触ることで後頭神経痛が誘発されます。
大後頭神経痛
うなじ,後頭部の真ん中,頭頂部の痛みは大後頭神経痛です。
小後頭神経痛
耳の後ろ、後頭部の両側の痛は小後頭神経痛です。
後頭下神経痛
後頭下神経痛は後頭部にある神経痛です。後頭下神経痛は肩こり、鈍痛を伴います。
後頭部の鈍痛があれば後頭下神経痛を考えます。疲れによるもの、或いは癌、脳腫瘍等が原因のこともあります。
症候性後頭神経痛
症候性後頭神経痛は,疼痛が持続性で,支配領域の感覚異常を伴います。
神経痛(大後頭神経痛))の治療
針刺激では、周囲神経の痛覚神経の痛み信号の伝達を遮断することによって、脊髄の傷害性刺激信号に対しての反応を抑制します。痛み信号の伝達及び感受を抑制し、脳の鎮痛システムを興奮することによって、鎮痛効果を発揮します。、脳のエンドルフィンを増やし、脳のカテコールアミンは減らし、また、脳のモルヒネをも増やします。これらの総合作用によって、鎮痛効果が得られます。
鍼灸治療によって、血管が拡張し、十分に血液が供給され、筋肉の緊張が緩和され、乳酸、ピルビン酸などの疼痛物質が運び出され、これが神経を刺激しなくなり、痛みがなくなります。
上記の頭痛の治療として、洞刺、百会、天柱、風池、身柱、風門、心兪、曲池、手三里、陽陵泉、隠白
|