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蕁麻疹(じんましん)
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蕁麻疹(じんましん)

































原因
蕁麻疹(じんましん)
とは、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。 淡紅色の浮腫性の発疹ができる状態で、蕁麻疹(じんましん)は痒く、ひっかくと、その筋に沿って皮膚が赤く腫れてきます。
蕁麻疹(じんましん)は肥満細胞から出るヒスタミンで、これが痒みの原因となります。痒みを生じる物質の直接刺激ではなく、抗原抗体反応(アレルギー反応)によって蕁麻疹(じんましん)が出てくることもあります。これは、ある抗原が一度体内に入ると抗体が産生され、ふたたび同じ物質、あるいは似た物質が体内に入ると、これを排除しようとして抗原抗体反応が起こり、血中の肥満細胞から、痒みを起こす物質(ヒスタミン、アセチルコリン、セロトニン)が産生されて、蕁麻疹(じんましん)が起こります。蕁麻疹(じんましん)の抗原としては、食物(魚介、肉、生乳、卵など)、薬剤(ペニシリン、ピリンなど)、ほこり、香料、そして圧迫、摩擦、温熱、ストレスも蕁麻疹(じんましん)原因になります。


アレルギー性蕁麻疹
IgE抗体が肥満細胞に付着しており、抗原がその抗体に付着すると肥満細胞が活性化し、ヒスタミンを大量に放出して症状を引き起こします。 発疹の出没が1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、1ヶ月以上のものを慢性蕁麻疹といいます。
食物性蕁麻疹
原因食物を摂取してから30分以内に起こり、アレルギー性蕁麻疹です。その食物そのものに対してアレルギー反応がないが、消化器官で代謝された代謝産物に対してアレルギー反応をもっている場合も多いです。
薬剤性蕁麻疹
抗生物質によるアレルギー性蕁麻疹で数分以内に起こるのが通常です。

非アレルギー性蕁麻疹
非アレルギー性の蕁麻疹では、マスト細胞がこれとは異なる仕組みで活性化されることにより起こり、アレルギー性の反応はないが、何らかの刺激でヒスタミンが肥満細胞から分泌されたり、神経末端よりアセチルコリンなどの物質が分泌され、血管透過性が亢進して症状が出ます。
物理性蕁麻疹
機械刺激、温度、圧迫、汗、運動などで誘発される場合があり、寒冷により生じる寒冷蕁麻疹もこの一つで、冷たい飲み物を一気に飲むと咽頭や喉頭に浮腫を生じ呼吸困難になりやすい場合もあります。
日光蕁麻疹
日光被爆により起こる蕁麻疹で、膨疹は日光の当たった皮膚に限局して現れ、日光を避けると1~2時間くらいで痕跡を残さず消えていくのが特徴です。
コリン性蕁麻疹:
発汗刺激により生じ、膨疹とその周囲に紅斑を伴うという特徴的な発疹を生じ、痒いというより痛痒さを訴える人が多いです。一過性であり、汗をかくたびに生じます。発生機序はまだ確定されていませんが、発汗刺激因子により中脳の発熱中枢が刺激され、コリン性神経を介して皮膚の神経末端でアセチルコリンが分泌され膨疹が生じるという説と、また、心因性蕁麻疹といってストレスが原因によるものがありますが、その蕁麻疹が起こる原因の多くはアセチルコリンが関与していることが最近、分かってきました。
遺伝性の蕁麻疹
CINCA症候群、生後に発症。皮疹・中枢神経症状・関節症状を3主徴とする。
食物
魚介類(サバ、マグロ、サンマ、エビ、カニ等)
肉類(豚肉、牛肉、鶏肉等)
卵、乳製品(鶏卵、牛乳、チーズ等)
穀類・野菜(大豆、小麦、ソバ等)
食品添加物
人工色素(黄色、赤色等)、防腐剤(パラベン等)
薬剤
抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止め等
植物・昆虫
イラクサ、ゴム、蜂等
感染症
寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス等
物理的刺激
機械的擦過、圧迫、寒冷、日光、温熱、振動等、運動、発汗
内臓・全身性疾患
血液疾患、膠原病、血清病等
疲労・ストレス
身体的、精神的

症状
蕁麻疹(じんましん)は皮膚の灼熱感・かゆみを伴う発疹が生じ、痒みを伴い、チクチクとした痒み、焼けるような感じを伴うこともあり、個々の皮疹は数十分から数時間以内に消えるのが普通です。症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色がついたり表面がガサガサするようでしたら蕁麻疹とは別の病気と考えられます。発疹の特徴として、軽度の膨らみをもった、膨疹(ぼうしん)という、みみず腫れを特徴とします。膨疹の大きさは1~2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、また一つ一つの膨疹が融合して体表のほとんどが覆われてしまうこともあります。気道内にも浮腫を生じることがあり、この場合、呼吸困難を併発することもあります。慢性蕁麻疹では、自分自身の血液の中に皮膚マスト細胞を活性化する蛋白質(自己抗体)が存在する例があることが明らかにされています。多くは夕方から夜にかけて現れ、翌朝ないし翌日の午前中頃には消失し、また夕方から出始めるという経過をとります。皮膚症状の他、全身倦怠感、関節痛、発熱などの症状がある場合は内臓の病気を疑い、詳しい検査を行う必要があります。しかし自覚できる症状が皮膚に限られている場合は、何ヶ月ないし何年間か症状が続いた後、ほとんどの場合はやがて収まっていきます。

治療

鍼灸治療が肥満細胞のヒスタミンの分泌を抑えると考えられます。 蕁麻疹に対する鍼灸治療は、西洋医学による治療と併行して行います、つまり検査による原因の特定と、対症療法としての薬物療法は西洋医学にて行い、体質改善を目的とした根本治療は鍼灸治療がおこなうことになります。蕁麻疹の治療は自律神経機能回復を目的とした傍脊柱交感神経節への働きかけと、消化器系臓器の強化を目指した、背部兪穴と腹部募穴による兪募穴治療を行います、また心因性蕁麻疹に対しては、ストレス緩和を目的としたリラクゼーション治療を行います。慢性蕁麻疹の場合は、鍼灸治療による体質改善を含めた、根気強い治療が必要になります。
上半身に麻疹が偏って発生する=風池 
背中に多い= 隔兪 風門
足に多い= 風市、委中
下半身全体に発生する=三陰交   
顔面部に多い=糸竹空 迎香
便秘や胃腸機能の異常が顕著=足三里 合谷
寒気や冷風に当たると増える=肺兪 風門
普段から嘔吐しやすい=内関
全体の取穴として大椎、身柱 血海 三陰交 曲池 内関  肝兪 脾兪 肩隅、風市、血海、曲池、合穀、足三里、太沖、中脘、天枢を中心として治療していきます。

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