胃酸過多症 |
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原因
胃酸過多症の原因には十二指腸潰瘍、胃潰瘍、ゾリンジャー・エリンソン症候群、副甲状腺機能亢進症などが原因で胃酸分泌機能が亢進して胃酸過多を引き起こします。胃酸分泌過多はタンパク質分解酵素であるペプシンの分泌過多で、食道、胃、十二指腸、ときには空腸にまで消化性糜爛や潰瘍を発生させます。原因としては、胃粘膜の胃酸分泌細胞である壁細胞の増加または感受性の亢進、胃液分泌の促進と抑制を調節する迷走神経、交感神経やホルモン(ガストリン、セクレチン)の働きがうまくいかないなどが考えられています。
症状
胃酸過多症は、胸やけ、げっぷ、胃の酸っぱい液体が口まで逆流してくる呑酸などの症状が見られます。胃酸過多症の生活注意点は、香辛料、コーヒー、アルコールなどは、胃酸の分泌を促するものを避けるようにします。
治療
鍼灸治療には世界保健機構(WHO)でも下記の効果を認めており、この効果により適切なツボを治療することにより症状を軽減、解決を早めることが出来ます。
胃酸過多症に対する鍼灸治療は、原因が自律神経失調に起因するものとホルモンバランスの崩れによるものですから、胸背部交感神経と頚部迷走神経への働きかけを中心に、背中側と腹部にあるツボに対して治療を行います。
胃炎を併発している場合、胃経への経絡治療も行います。
治療として、腹潟穴、足三里、三陰交、中脘、内関、合穀、大腸兪、脾兪、太沖、陰陵泉、裏内庭に灸・刺鍼をいたします。
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