原因
多発性神経炎とは、全身の多くの末梢神経に同時に炎症が起こり、機能障害に堕ちる病気です。突然発症する急性のものと、数ヶ月から数年かけて症状が徐々に現れる慢性のものがあります。
多発性神経炎とニューロパチーはほぼ同様です。
末梢神経系は脳および脊髄の中枢神経系と神経支配を受ける標的器官を結ぶ神経系であり、運動神経系、感覚神経系、自律神経系に分けられます。末梢神経や、その神経細胞体が何らかの原因により障害を受けると、様々な症状が現れ、このような疾患を多発性神経炎（ニューロパチー）といいます。一般的に感覚障害と運動障害が混在する感覚運動性ニューロパチーの形を呈することが多く、自律神経障害を伴うこともあります。また、多発性神経炎と診断されながらも、たとえば足がしびれ、痛い症状で、坐骨神経痛の治療だけで、治る場合もあります。
治療
患者さんの一人一人の症状に合わせて、きめ細かい鍼灸治療を行い、多発性神経炎の患者さんの回復と予後は良好です。
痺れ、痛み、感覚麻痺の出ている部分によって下記の治療を致します。
頚椎関節・・・・・・・風池、風府、大椎
肩周辺・・・・・・・・・肩髃、肩貞
腕、指関節・・・・・・陽溪、腕骨、合谷、液門
肘関節・・・・・・・・・曲池、天井
腰関節・・・・・・・・・腎兪、大腸兪、命門
股関節・・・・・・・・・環跳、衝門、髀関
膝関節・・・・・・・・・膝眼、委中、足三里、陽陵泉
足首、足指関節・・太衝、解溪、昆明、丘虚