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甲状腺機能低下症・橋本病
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甲状腺機能低下症・橋本病

原因
甲状腺機能低下症にはいくつか原因があり、最も一般的なのが橋本甲状腺炎です。
甲状腺が徐々に破壊され、甲状腺の機能低下が進行し、痛みのない亜急性甲状腺炎と痛みを伴う亜急性甲状腺炎は、甲状腺機能低下の原因になります。
橋本病はバセドー病と同様に自己免疫の異常による病気であり甲状腺ホルモンの合成、分泌機能が障害される結果、血中甲状腺ホルモンが低下し、身体症状が出る状態です。
幼少時ではクレチン病となり、成人ですと粘液水腫になります。
甲状腺機能低下症も女性に多く、また加齢に伴って増加し、ほとんどは無症状で経過します。
甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの産生が不十分な病気ですので、生命活動がゆっくりと低下します。
症状
甲状腺ホルモンが不足すると、身体機能が低下し、徐々に進行します。
高齢者ではうつ状態と間違えられ、顔の表情が乏しく、声がかすれ、話し方はゆっくり、まぶたは垂れ、眼と顔が腫れます。多くは体重が増え、便秘、冷え性、毛髪は薄くパサついて、皮膚はきめが粗く乾燥し鱗状に厚くなり、手がうずいて痛む手根管症候群が現れる、脈拍は遅くなり、手のひらと足の裏がわずかに黄色みを帯びてカロチン血症、まゆの両端が次第に抜けます。特に高齢者では、錯乱、もの忘れ、あるいは痴呆など、アルツハイマー病や他の痴呆症と容易に間違えられやすい徴候が生じることがあります。
治療しなければ、は貧血、低体温、心不全を結果として引き起こし、錯乱、意識喪失や昏睡(粘液水腫昏睡)を生じ、呼吸が遅くなり、発作や脳への血流が低下する致死的な合併症に進行することがあります。
橋本病の諸症状
全身倦怠、無気力、痴呆,、うつ状態、高コレステロール血症、貧血、筋肉痛、筋力低下、けいれん、関節痛,、月経過多、無月経、声がれ、難聴、耳鳴り、めまい、皮膚乾燥、毛髪脱毛、脈拍数が遅い、心不全、息切れ、胸痛、むくみ、心電図異常、心肥大食欲低下、便秘、肝臓障害(AST、ALT、LDH、γ-GTP上昇)
治療
甲状腺機能低下症の西洋医学治療は、甲状腺ホルモン(サイロキシン)の投与を行います。
鍼灸治療では甲状腺ホルモンの合成、分泌機能を促進する効果があるといわれていますので、西洋医学の治療の効果を高め、治療期間を短縮させる治療をおこないます。

治療として人迎、百会、天枢、大椎、腎兪、腰陽関、命門、合谷、内関、足三里、三陰交、陽陵泉、中脘の要穴を中心として患者さん一人ひとりにあわせてた治療をおこないます。


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