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尿失禁
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尿失禁






原因
尿失禁は主に高齢者で起こりますが、どの年齢層でも尿失禁は見られ、若い成人のおよそ20%人がある程度の尿失禁を経験し、高齢者では30%になり、男性より女性に多く見られます。成人の場合は突然始まり、ほとんど治療しなくてもすぐに治まり、わずかに尿を漏らす程度で抑えることができます。高齢者の尿失禁は頻繁に起こり、程度も激しくなり、尿失禁はすぐには治まらず、治療しないと治りません。原因として、膀胱・尿道の感染症、脳の障害・膀胱に影響を及ぼす神経の病気、前立腺肥大、括約筋の衰退による尿失禁があります。急性の尿失禁、徐々に起こる慢性または持続性の尿失禁があります。
急性の尿失禁
膀胱の感染症が最も一般的な原因で、カフェインを含む飲料やアルコールの過剰摂取、萎縮性腟炎・便秘など膀胱や尿道の炎症を引き起こす状態なども原因となります。
持続性の尿失禁
脳卒中など脳の障害、膀胱に出入りする神経に影響を及ぼす病気、尿路下部の問題、精神機能や体の動きを損なう状態などから起こります。
腹圧性尿失禁
腹圧をかけると尿失禁が起こるタイプで、クシャミなどによる生理的な反射や階段の昇り降りなどの動作がきっかけとなり、お腹に圧力が加わったときにおきる尿失禁で、女性の4割を超える尿失禁は腹圧性尿失禁で、35歳以上の女性に多くみられるが、10〜20代の若い女性でも珍しくありません。
溢流性尿失禁
尿が膀胱に入りきらずに溢れ出てくる尿失禁で、先天異常があり尿道の末端や膀胱頸部が狭くなっている小児では、そのために尿の流れが妨げられる、前立腺肥大の男性では、膀胱から尿道に通じる部分が狭くなる、便秘で直腸に便がたまると膀胱頸部や尿道が圧迫される、抗コリン薬やオピオイドなどの脳や脊髄に影響を及ぼしたり神経伝達を妨げたりするさまざまな薬物、膀胱を麻痺させる神経障害(神経因性膀胱)、糖尿病も神経因性膀胱を引き起こし溢流性尿失禁になります。
切迫性尿失禁

高齢者で起こる持続性の尿失禁の中で最も多く、膀胱の筋肉の過剰な活動と収縮力の低下が組み合わさって起こることがあります。切迫性尿失禁の尿失禁が持続する場合には、脳卒中、痴呆、脳の障害によって排尿を抑制する脳の前頭葉に生じた変化が関連して膀胱を抑制する神経系の能力が損なわれます。膀胱が慢性的に過剰に活動する状態(過活動膀胱)は高齢者でよくみられ、突然の強い尿意が起こるだけでなく、昼夜を問わず頻尿になります。
機能性尿失禁
脳卒中や重度の関節炎など体を動かせない状態になった場合や、アルツハイマー病、痴呆など精神機能が損なわれた状態になった場合におこります。重いうつ状態や情緒障害が原因でトイレに行かないようになることがあり、心因性尿失禁とも呼ばれます。
症状
溢流性尿失禁
溢流性尿失禁の場合、ある種の詰まりや、膀胱の筋肉の収縮力低下が原因で少量の尿が漏れ出てしまいます。尿の流れが妨げられたり膀胱の筋肉が収縮できなくなったりすると、膀胱はいっぱいになって拡張します。そのため膀胱内の圧力が高まり、少量の尿が外に出てしまいます。少量の持続的な尿失禁があり、神経系が正常なので常に残尿感があります。
神経因性膀胱の尿失禁
膀胱から脊髄まで情報が伝わないので残尿感が無く尿意も感じないが、膀胱は常に一杯で少量の持続的な失禁があります。
切迫性尿失禁
切迫性尿失禁の場合、尿意を感じ意図的に制止出来ずに尿失禁します。抑えられない強い尿意が急に起こり、コントロールできずに尿が漏れてしまいます。突然強い尿意を覚えることはあっても普通はこれを抑えることができるものですが、切迫性尿失禁の人はトイレまで我慢できず、尿が漏れてしまいます。
反射性尿失禁
反射性尿失禁の場合、反射的に起こる尿失禁で、尿意が大脳まで伝わらないので尿意は切迫しないです。
機能性尿失禁
機能性尿失禁の場合、トイレまで行くことができない、ときには行きたがらないために尿が漏れてしまいます。機能性尿失禁は尿路系以外の身体精神障害により起こる尿失禁で、片麻痺などで体の自由が利かず尿意を感じてからトイレに行くまでに時間がかかり間に合わない等です
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみをした瞬間や、重いものを持ち上げるなど、腹圧が急に高まるような動作をしたときに少量の尿が漏れてしまいます。若い女性や中年の女性の尿失禁で最も一般的なタイプで、男性も女性も、肥満は余分な重さが膀胱を圧迫するため、尿失禁の発生や悪化の原因になります。重度の腹圧性尿失禁では、ほとんど絶え間なく尿が漏れる状態になり、完全尿失禁といいます。
混合型尿失禁
混合型尿失禁には複数のタイプの尿失禁が関係しています。混合型尿失禁の最も一般的なタイプは高齢の女性に生じるもので、多くは切迫性と腹圧性の混合型です。男性では、前立腺肥大による溢流性尿失禁と脳卒中による切迫性尿失禁が同時に生じる場合があります。
治療
カフェインが入った飲料など膀胱を刺激するものは避ける、水分を十分に摂取(約240ミリリットルのコップで1日8杯)、尿失禁対策用のパッドや下着などの製品、規則的な間隔で排尿する、ケーゲル体操、等で予防できます。
ケーブル体操
基本は締めて、緩める、というリズムで排尿の最中に4〜5回止めて、10秒間止めたまま、次に10秒間力を抜いて緩めます。これだけでも骨盤底筋のコントロールを体得できますので是非チャレンジしてみてください。この排尿をとめる筋肉の閉める、緩めるのイメージ実感して、骨盤底筋を締めて、緩める運動を繰返して行う。始めは1日10回位、慣れてきたら1日15回位を5秒間ずっと骨盤底筋を締めてから緩めます。2〜3ヶ月で骨盤底筋の筋力がついてきます。

鍼灸治療として
関元、気海、中極、神門、百会、腎兪、膀胱兪、肝兪、命門、陰谷、昆侖、足三里、三陰交、
パルス治療・・プラス通電(大杼)、マイナス通電(委中)

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