眼瞼下垂

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眼瞼下垂

原因と症状
眼瞼下垂をおこす疾患　
動眼神経麻痺、ホルネル症候群、重症筋無力症、腱膜性眼瞼下垂症が主要疾患となる。
動眼神経麻痺
上眼瞼挙筋の麻痺により、一側の眼瞼下垂が起こる。同時に、毛様体筋麻痺により散瞳になる。
ホルネル症候　
眼に対する交感神経支配の消失状態であり、頸部交感神経機能亢進により縮瞳になる。
また、交感神経は上瞼板筋を支配するので、交感神経支配が弱くなれば眼瞼下垂になる。
ホルネル症候の徴候は、縮瞳・眼球後退・眼裂狭小で、軽度の眼瞼下垂も出現する。
重症筋無力症
全身骨格筋の筋力低下。とくに両側性に眼瞼下垂が起こる。瞳孔は正常。
腱膜性眼瞼下垂症
腱膜性眼瞼下垂症は、片側性で、瞳孔は正常である。視力自体は正常。
眼瞼挙筋の下端は腱膜を介して瞼板に付着する。
後天性腱膜性眼瞼下垂症の大部分は、眼瞼挙筋と瞼板の接合部が剥がれた状態になる。剥がれる原因としては、常にまぶたを擦る習癖、コンタクトレンズの常用、事故、老化などがあげられる。腱膜性眼瞼下垂症は老人性眼瞼下垂症とも呼ばれている。先天性の腱膜性眼瞼下垂症は、眼瞼挙筋が線維化し、収縮力が弱くなることが原因である。
治療
特に動眼神経麻痺、交感神経の異常、筋肉の異常などによる後天性眼瞼下垂に対しては、鍼灸治療の効果が期待できます。
鍼灸で有効なツボ刺激をすることにより筋肉や神経の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、眼瞼下垂の症状改善につながります。
自律神経のバランスを調整して、交感神経の異常による眼瞼下垂にも効果を挙げられます。

取穴は足三里、太沖、風池、翳明、上星、太陽、晴明、陽白、四白、翳風、養老、合谷など患者さんの症状にあわせて治療いたします。胃経の陥谷もいれる。