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糖尿病による末梢神経麻痺
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糖尿病による末梢神経麻痺の鍼灸治療


糖尿病
高血糖が全身の様々な臓器に障害をもたらし、とくに腎臓、神経、眼の網膜は障害を受けやすく、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害は糖尿病の三大合併症と呼ばれています。神経障害が起きると、しびれ、痛み、感覚鈍麻、発汗異常、勃起障害などが起こり、足の血管の閉塞や壊疽がおきることもあります。よくおきるのは感覚障害が主体の感覚性で、下肢末端、足指の異常感覚、ビリビリ感や感覚低下に始まり、ゆっくりと範囲が拡大し、進行につれ上肢末端にも感覚障害が現れます。

糖尿病による末梢神経麻痺の鍼灸治療
鍼灸治療は神経障害の早期の痛覚過敏期に行うと効果が期待でき、神経内の血流改善、痛みの閾値変化を目的とした治療をおこないます。
下腿三頭筋から足底部の痛みやしびれ感
脛骨神経に刺激を与えるために委中、承山、承筋を刺鍼

下腿の前側部の前脛骨筋周辺の痛みやしびれ感
深腓骨神経に刺激を与えるために足三里、上巨虚を刺鍼
下腿外側領域の痛みやしびれ感
浅腓骨神経に刺激を与える為に陽陵泉を刺鍼
その他の部位
頚椎関節
風池、風府、大椎

肩髃、肩貞
腕、指関節
陽溪、腕骨、合谷、液門
肘関節
曲池、天井
腰関節
腎兪、大腸兪、命門
股関節
環跳、沖門、髀関
膝関節
膝眼、委中、足三里、陽陵泉
足首、足指関節
太沖、解溪、昆明、丘虚
143ページの末梢神経麻痺の治療も状況により取り入れて治療をする。
鍼通電で神経の周辺〔上記経絡)に10~15分程度通電し神経組織を刺激する。神経血流改善、末梢循環の改善、局所皮膚血流や筋内循環改善等の効果も認められます。
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