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手指変形性関節症
手指変形性関節症には、ヘパーデン結節、ブシャール結節、母指変形性CM関節症があります。手指変形性関節症のうち、指先から第一関節に軟骨のすり減りが生じるものをヘバーデン結節、第二関節に起こるものをブシャール結節といい、また親指の付け根、指先から数えて3番目の関節(CM関節)に起こるものを母指変形性CM関節症といいます。
ヘバーデン結節とブシャール結節
左右対称に起こりやくいのが特徴で、どの指にも起こる可能性があり、すべての指に発症する場合もあります。ヘバーデン結節とブシャール結節はそれぞれ単独で起こることもありますが、両者が合併して起こる場合もあります。これらが起こる原因はまだはっきりわかっていませんが、遺伝的な体質や関節を支えている靭帯の緩みが関係していると考えられています。対処法は患部の安静と固定が基本です。テーピングで第一関節の動きを制限し、痛みの軽減を図ります。
ブシャール結節の対処法は反対に動かすことも大切で、入浴中などに、手を握ったり開いたりする動きを無理のない程度の強さで行います。ヘバーデン結節とブシャール結節の対処法が異なるのは、関節の働きに違いがあるためで、第一関節は動きを制限することで関節が固まっても不便は生じませんが、第二関節は固まってしまうと非常に不便になり、そのため動かすことも重要なのです。
母指変形性CM関節症
母指変形性CM関節症は40歳代以降の女性に多い病気で、親指の指先から数えて3番目の関節に痛みが現れ、タオルを絞る、洗濯ばさみとつまむ、ドアノブを回したりするときに痛くなります。軟骨がすり減ると骨が外側にずれ、関節が外れかかった状態(亜脱臼)を招きやすくなり、親指や人さし指の間隔が狭くなり絞る、つまむ、回すなどの動作が困難になります。母指CM関節症が40歳代以降の女性に多いのは、女性はもともと関節を支える靭帯が柔らかく、さらに加齢によって靭帯が徐々に緩み、そこに軟骨のすり減りが生じることによって関節がずれやすくなるためだと考えられています。
指の痛み(関節リウマチ)
関節リウマチは、自己の免疫が主に手足の関節を侵し、これにより指の痛み、関節痛、関節の変形が生じる代表的な炎症性自己免疫疾患です。手では指先から2番目の関節であるPIP関節と指の付け根のMP関節の罹患頻度が高い。詳しくはリウマチのページをご覧ください。
治療
治療として、疼痛、圧痛のある関節部位の刺鍼,、血流の促進のツボ等
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