 鍼の種類 |
 |
鍼といえば、注射針などがイメージにあると思いますが、鍼灸治療に使う鍼は、もっと細くてしなやかです。細い鍼は０．１６mmで、髪の毛のような細さです。
しかも、鍼の先は刺しても痛みを感じにくい形状になっています。
一般的にいう鍼治療は、管に鍼を通して軽くたたき、差し込んでいく方法で、管鍼法と言います。
刺す、というと何センチも深く刺すことをイメージしがちですが、実際は１〜２ｍｍ位から２〜３cmしか刺さずに治療効果をあげることが出来ます。
また、皮膚の上から刺激を与える治療法もあり、小児鍼などがその代表です。
皮膚の上から貼付け、持続的に刺激を与える皮内鍼や円皮鍼といった方法もあります。
他にも、耳つぼダイエットに使用する粒鍼など金属製の粒を貼り付けるだけの方法もあります。
病気の種類や状況、体質によって治療方法や鍼の種類が選ばれます。
一般的には毫鍼（ごうしん）がほとんど使われています。 |
|
| 毫鍼（ごうしん） |
|
毫鍼（ごうしん）
一般的な鍼で、長さは３〜５センチ、太さは0.16〜0.26ミリで、ハリの先は松葉型という特殊な形をしています。
松葉型は入り易く、痛みを感じにくいタイプです。材質はステンレス合金がほとんどですが、金や銀の合金で出来たものも使われています。
鍼治療の大半は鍼を刺すことですが、毫鍼は刺す以外にも皮膚をさすったりする接触鍼にも使われます。
つまり、毫鍼さえあればほとんどの治療が可能なため、これが主流になっています。
感染など防ぐ為にディスポ鍼といって、１回限りの滅菌された使い捨て鍼を当院では使用しています。当院の使用している鍼は、豪鍼（ごうしん）といわれる種類の鍼尖が細く刺入し易く、疼痛もないタイプです。
１番鍼１寸
（長さ３０ミリ、太さ０．１６ミリ）
２番鍼１、３寸
（長さ４０ミリ、太さ０．１８ミリ）
３番鍼１、３寸
（長さ４０ミリ、太さ０．２０ミリ）
３番鍼１、６寸
（長さ５０ミリ、太さ０．２０ミリ）
ディスポーザブル（使い捨て）鍼を使用しています。管鍼法という刺入方法で痛みも少なく容易に刺入できます。 |
|
|
| 円皮鍼（えんぴしん） |
 |
円皮鍼（えんぴしん）
皮内鍼と同じようにテープで固定する鍼です。画鋲のような丸い部分の直径が２〜３ミリ、鍼の長さが１〜1.5ミリです。
これも手軽に使えて効果があるので、よく使われる鍼です。
当院で使用している円皮鍼はテープには通気性が高いマイクロポアテープを使用。
鍼先、テープの粘着面が指先に触れることなく、衛生的に貼ることができます。 |
|
| 皮内鍼（ひないしん） |
 |
皮内鍼（ひないしん）
テープで皮膚に固定して使う鍼です。
長さは４〜８ミリで、皮膚の表面のところへ横向きに１〜２ミリほど刺してテープで留めます。
深く入らないように出来ています。
持続的に刺激することができるので効果があり、よく使われる鍼です。
入浴しても大丈夫なタイプで、安心してご利用していただけます。 |
|
| 小児鍼（しょうにばり） |
 |
小児鍼（しょうにばり）
図は使い捨てのプラスチック小児鍼です。
小児針は皮膚をさするようにおこなう接触鍼です。
子供だけでなく体質の敏感な大人にも用いることがあります。
刺すこともありませんので、強い刺激も無く、子供でも安心して治療を受けられます。
|
|
| てい鍼刺 |
 |
てい鍼刺
刺さない鍼の代表です。金属アレルギーなどの敏感な体質の人には,鍼を刺すのではなく、金属を接触させるだけでも効果があるものです。
指圧のように押すわけではなく、ホントに触るだけです。
|
|
| 粒針（りゅうしん） |
 |
粒針（りゅうしん）
構造は透明テープに金属の粒をつけたものです。
鍼のように皮膚に刺すものではないので、鍼治療に抵抗がある方でも、安心してご利用いただけます。
圧痛点、つぼ（経穴）に反応が現れますので、その反応点に粒針を貼り付けて、機能の改善を図ります。 |
|
| 三稜鍼（さんりょうしん） |
 |
三稜鍼（さんりょうしん）
皮膚の表面を薄く切る刺絡療法に使われます。
効果があるので人によってはよく使われますが、出血をともなうことが多いので使わない鍼灸師のほうが多いです。
全長は５センチくらいです。
当院もこの治療はやりません。 |
|
|
Musasino Acupuncture Clinic TEL 0422 30 5622
